やってくれました!
さすがさすがピルロ!!
乗らせたら怖い若手キーパーくんを
一瞬で奈落の底に突き落とすこのサディスティックな性格!
う~~~~ん、たまらん!
PKに向かうピルロ。この目がたまらん!!
蹴る直前にキーパーを見てとっさに決めたというチップキック。
ほんとか~~~~~?
ボールをセットする前にちょこんと蹴り上げて
ボールの感触を確かめるピルロ。
この時点ですでに蹴ろうかな~~と考えてたんじゃ??
実はこのちょこんと足先の感覚を確かめていたときハートはピルロを見てません。
審判と話をしていたのです。
ちらりとハートの様子を伺う。
笑顔のハート。張り切ってるね~~~~この笑顔がこのあと・・・
ボールを置いてもう一度キーパーを見る。
出た!クッキアイオ!!
このキックですっかり調子を崩してしまったハート。
なんといっても経験値が違いますよ。
2003年のインターコンチネンタルカップ(今のTOYOTA CUP)決勝で、
PKを外し、準優勝に。
2005年チャンピオンズ決勝でもPKを外し、準優勝。
そして、2006年ドイツワールドカップ決勝でまたしてもPK戦。
今度は前の晩から決めていたという、ど真ん中をぶち抜いてゴール!
そして優勝!!
酸いも甘いも噛み分ける33歳は、地獄も天国も経験してきたのだっ!!
涼しい顔で戻るピルロ。
このキックですっかりリラックスしたアッズーリの面々。
次に蹴ったノチェリーノも落ち着いて、キーパーの動きを見てから蹴れました。
試合後のインタビュー
謙虚なことを言いつつもおめめが輝いてるぞ!おい。
それにしても今回地獄から救われたのはこの人。
世界が崩れ落ちた・・・って。ほんとによかったね。
試合の次の日のインタビューより
●ドイツ
「ドイツの試合はテレビですべて見た。主要大会では常に勝ち進むチームだ。今日、彼らのことを分析したよ。僕らは、自分たちがやれると分かっている。彼らのプレーの要は(メスト・)エジルだ。素晴らしいカンピオーネだね」
「(ヨアヒム・)レーブ監督は、伝統的に守備が強いイタリアが今回は攻撃も強いと言っている? イタリアはすべてのポジションで強い。ドイツも同じだ。素晴らしい準決勝になるだろう。僕らはポゼッションするように試みなければいけない。彼らの特長でもあるけどね」
●2006年との比較
「ほぼ同じ状況だ。あのときは彼らがホームだったけどね。でも、彼らは4、5年前から非常に高いレベルにある。適切なメンタリティーを持っているんだ。でも、過去の敗戦を見ても、ドイツは僕らを恐れている。僕はほぼキャリアの最期にあるから、こういった興奮する試合はもう訪れないかもしれない。楽しみたいと思っているよ」
●準決勝進出チーム
「どのチームもそれにふさわしい。攻撃的なプレーを率先してやってきたからね」
●目標
「僕らは欧州のベスト4に入った。でも、まだ何も成し遂げてはいない。僕らはEUROを制覇するためにここへ来たんだ。ロシア戦の敗北が良かったね。再び謙虚になれた」
●イタリアの中盤
「スペインの中盤とほぼ同じレベルだよ。僕らには4、5人の素晴らしい選手たちがいる」
●チップキック
「ああいうPKを練習してはいない。あの瞬間に、ああやって蹴ろうと思ったんだ。あれがイングランドの自信を奪った? そうかもしれない。(ジョー・)ハートはとても自信がありそうだった。いなす必要があったんだよ」
●休養期間の違い
「ドイツより2日少ないというのは大きい。EUROの日程を数日長くするなど、均等にできるとより良いだろうね」
●同僚たちの賛辞
「最高だね。素晴らしい選手たちから賛辞をもらえるのは、重要なことだからだ。全員に感謝している。僕の運動量に驚いている? それはずっと僕の強みだった」
●バロンドール
「(リオネル・)メッシとクリスティアーノ・ロナウドがいる限り、彼らの前に出ることはほぼ不可能だ。彼らは1シーズンで70~80ゴールを決めている」
●ミラン
「ミランのことを悪く言ったことはない。僕はあそこで素晴らしい10年を過ごしたんだ。何も不満などなかったし、僕は真実を言っただけだよ」
この試合のMOMはもちろんピルロ!!
試合の主導権を握っていたイタリアの中心はピルロ。
しかも15Km以上も走って、身長差30センチはあるかと
いうキャロルとの競り合いに勝ち、
PK戦での流れを変えたのもピルロ。
MOMは当然だよね!!
次は優勝候補筆頭のドイツ。
う~~~~ん、はっきり言って難敵だけど、
頑張って欲しいなぁ。